元経産官僚で慶大大学院教授の岸博幸氏(57)が4日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の延長を発表した安倍晋三首相の会見内容について自身のツイッターでダメ出しを連発し、スピーチライターの筆力にも注文をつけた。
「安倍総理の会見の腹たったのは、”新たな日常を作り上げる”とか未来を一生懸命語っていたこと。国民や企業の多くは、今日明日を生き抜くのに必死で、未来のことなんて考えている余裕はない」と能天気ぶりを指摘。さらに「いい加減、役人が書いた出来の悪い作文を読むのは止めてほしい。切迫感がまったく感じられない」と会見内容のつたなさも嘆いた。
そのほか宣言を解除した際の”出口戦略”に関する具体的な説明が落ちていたことにも「緊急事態宣言の延長はやむを得ないけど、どのデータがどうなったら自粛が解除されるかの具体的な説明はなし、お店や中小企業への新たな支援策は家賃補助程度しかなし、国民や企業に頑張ろうと思わせる政治的な力強いメッセージはなし、とないない尽くし」とした。
持続給付金の支給開始を「8月」と言い間違えたことについても「安倍総理の会見で一番腹が立ったのは、持続化給付金の支給開始が5/8からなのを”8月から”と言い間違えたこと。企業の最大関心事を言い間違えるのは、いかに政策を役人任せにしているかの証左」とした。
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